2015.09.07 中国の広播站
今シーズン、15年振りにFMで中国の 「広播站」 が受信できました。

石油二廠広播站  67.0MHz  遼寧省撫順市の石油会社 「撫順石化分公司石油二廠」 の局

★2015年5月12日 1256~の受信音
★2015年7月9日 1257~の受信音

鶴礦広播站  75.8MHz  黒竜江省鶴崗市の炭鉱会社 「鶴礦集団」 の局

★2015年8月8日 1229~の受信音

 広播站は広播電台より小規模の放送局で、主に有線放送で使用されている名称です。 広播電台が放送局、広播站は放送所のようなニュアンスでしょうか。 日本でEスポにより広播站が受信され始めたのは、県級ローカル局開局ラッシュの1985年頃です。当時は有線の広播站が人民広播電台への名称変更認可を受ける前に無線放送を始めたため、広播站が多く受信できたと考察されました。 受信当初は広播站だった局も後に人民広播電台になり、受信できる広播站も段々と減っていきました。

◎尚志県人民広播站 (黒竜江省) 98.2MHz 1985年7月26日 → 受信音
◎甘南人民広播站 (黒竜江省) 98.5MHz 1987年8月30日 1300~ → 受信音
◎林西県人民広播站 (黒竜江省) 93.3MHz 1991年6月9日 1259~ → 受信音
◎汪清県広播站 (吉林省) 90.5MHz 1992年6月23日 1258~ → 受信音

 私がこの一連の流れの広播站を最後に受信したのは1992年の汪清で、しばらく広播站は消えました。 1993年になると60、70MHz帯で中国局が受信できるようになりました。当初は市や区の人民広播電台でしたが、郷・鎮や農場という下位レベルの広播站が受信できるようになりました。

◎壩墻子農場人民広播站 (遼寧省) 68.5MHz 1993年7月4日 1400~ → 受信音
◎壩墻子農場人民広播站 (遼寧省) 68.5MHz 1993年7月8日 1255~ → 受信音
◎趙屯鎮発射台/趙屯鎮広播電視站 (遼寧省) 69.5MHz 1993年7月24 日 1113~ → 受信音
◎交流島郷人民広播站 (遼寧省) 68.5MHz 1994年5月25日 1902~ → 受信音
◎城郊人民広播站 (遼寧省) 68.5MHz 1995年6月11日 1856~ → 受信音

 記録では2000年に城郊人民広播站が受信されたのを最後に、広播站は受信できなくなりました。 それが今年、15年振りに広播站が受信できました。それも従来の行政区を対象にする局とは全く異なる、言わば企業の社内放送のような広播站でした。 1990年代受信の局は上位局中継があり、聞き取れた地名を資料と照合するとある程度目星が付いたのですが、今回のように手掛かりが全くない局では私のような言語素人ではお手上げです。したがって、今年受信した局に関しては中国語に堪能な方に聞き取りをお願いしました。 同氏によると、「このバンドは文革時代までは人民公社が使用しており、工場や農場の広播站が聞こえていました。その名残で、今も石油や炭鉱会社が使用していると思われます」とのことです。

 最近、87~108MHzのFMバンドはEスポが発生すると中国局が0.1MHzおきに並び大混信、受信できる局も中央や省・市の系列局ばかりで、それらにブロックされて県級ローカル局や奥地の局の受信は困難になっていてます。モチベーションが上がりにくい中、いま個人的に楽しいのは60、70MHzでの大学放送 (校園広播) 狙いで、 今回の局はその副産物で受信できたものです。 まだ企業の広播站はありそうな気がするので、これは来年以降の課題です。
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